いざ、理論の世界へ
ここ数回はふわっとした話をしていましたが、
そろそろ本格的な理論に手を伸ばしたいと思います!
僕は一応情報系の学生なのでニューラルネットワークくらいは授業で触れたことがあったのですが、全く理解していなかった(というより教える側もふわっとしか教えてくれないんですよね)ので、これを機に本腰入れて勉強しようと一ヶ月ほど前に思い立ち、いい感じの教科書を探していました。
まぁ有名なのはコイツ:
なのですが、厚いし難しそうに書いてある!
それと友人曰くですが日本語訳が分かりづらいため英語版を推奨ということで...
いよいよやる気なくしますね...
他には
とか
とかですかね。周りの人たちの多くはここら辺で勉強してます。
でもね、専門家になるつもりじゃないんだ。
という訳で、初心者にも分かりやすく、でも理論の気持ちの部分と、実際的な部分もしっかりと書いてあるやつがいいというワガママを突き通して他の本を探していたところ、、、
これならわかる!!という本に出会えました!!
これならわかる!!
統計の基礎事項、モデルの推定、ニューラルネットワークと基礎的なことから初めて
終いにはAlphaGoの数理的背景にまで及ぶ本です!!
今まで他の本は何を書いてきていたんだというくらい分かり易い!
(もちろん一面的な内容にはなるのでこれだけでは不十分なのでしょう)
講談社の回し者ではないですが、ぜひ買ってください。めっちゃわかる。
著者が専門家ではないので、不安に思うかもしれませんが、
だからこそ素人にとっては分かりやすいように書かれています。
こう、ふん反り返ってる感じもなく、「難しめなところ」をどうにかして伝えようとする感じ。
まだ一ヶ月くらいしか経ってませんが、無理なく半分以上は読み進められています。
そんな訳で、当ブログの教科書としては、この本を採用しようと思います!
勉強したことをメモしながら、感想含めてチョコチョコっと書いていきますね。
理論だけじゃなくて、実践も大事なので早い所Pythonの導入についても触れようと思います!書くこといっぱい!量子情報についてまだミジンコも書いてないのに!
サボり癖を発揮している場合じゃないですね!
人工知能はかく語りき
というわけで前回のを引き継ぐ形で、人工知能の歴史を追いましょう!
(ちなみにタイトルは特に意味ないです)
そもそもの起源は?とかまで掘り返すとすごいことになりそうなんで
とりあえず産業革命くらいまでで止めときましょう笑
産業革命っていうとアレです、イギリスと蒸気機関って答えたらテストでは100点取れるやつです。詳しくは知らぬ。
とりあえず機械が産業運用されだして人間の代わりに色々やってくれて便利になったんですね。産業構造がそれによって以前とは全く変わったわけでして。
便利になって皆んな万々歳!!!
かと思うとそうでもないんですね。
それまで仕事を頑張っていた人が機械に職を奪われるんじゃないかって不安にかられ始めたんです。
なんか最近の人工知能ブームにもこんな風潮ありますよね!
んで、そんな労働者たちが「機械ぶち壊そうぜ!」って立ち上がったのがラッダイト運動です!!!
最高にパンク。
ちなみに産業革命ではなくIT革命バージョンをネオラッダイト運動というんだとか。
話が若干脱線しましたが、産業革命以降、機械の重要性が認識されたと言ってよいでしょう。人類は機械の重要性を認識しました。
大事なことなので二度言いましたよ!
さて、他にも必要な背景があります。
それは...計算機。
と言ってもみんなが思い浮かべるような奴ではないですよ!
例えばそろばんとかのことです!
面倒な足し算、引き算、掛け算くらいをどうにかして素早く行いたかったんですね!
「人間は考える葦である」で有名なパスカルがどうやら機械式計算機を発明したようで、そっから長い時間を経て改良が重ねられたようですね。
正直いうと計算機そのものの発達に関してはよくわかりません!
さて、機械と計算機が出揃いましたが大変重要なことが残っています。
コンピュータ
え、計算機のことじゃないの?!と思われるでしょうが(正しいのですが)、
ここでは敢えて別個にして考えてみました!
そう、ここまでが前振りですっ!!
人工知能の起源を話すにあたって、コンピュータの起源に触れておきます!
コンピュータを語る上で欠かせないのが論理(数学の意味で)です!
コンピュータが0と1で成り立つって話は聞いたことがあると思います。
それって意味わかんなくないですか?
0と1でどんなことも表現しちゃおうってことなんですよ?
意味わかんないくらいすごくないですか?
一体どういうことなのか?!?!
さて、ここで僕の大好きな数学者、ジョージ・ブールの登場です!!!!!
イケイケですね!
ブールの功績は、思考法則を2値論理(0と1)で表現しようとしたことです。
現代数学は論理の上に立っていますが、その根本のところに多大な貢献をしたと言っていいでしょう!
これによってある意味で「人間はどのように論理的に考えるのか」を数式で表すきっかけができました!!!
そして論理の基礎づけが出来上がった上で、20世紀に突入し、コンピュータ技術の三大トーチャンの登場です!
まずはアラン・チューリング
計算機の数学的取扱いを行い、計算機の理論的可能性を保証した感じですかね(ぼんやりとしか知らないです)。色々やっている人でして、個人的には暗号解読のイメージが強いんですよねー。チューリングを主人公にした映画、イミテーションゲームのせいでしょうか、、、
続いてクロード・シャノン!
スイッチのフタをパカパカすること(スイッチのonとoff)と論理値の0と1を対応させることで、それまで理論としてしか扱えなかった論理を、現実の機械として実現したんです!!
これのおかげで、なんというか「ファンタジーが現実になってきた」ということです!
ちなみのシャノンは情報理論というものを創始しており(この分野の教授曰くシャノン一人で現代の情報理論の殆どを作り上げてしまったんだとか)、機械学習について触れるときにもまた出てくるかもしれません!
最後にジョン・フォン・ノイマン!
The バケモノ。1人で1000人分の数学者の仕事をやったんじゃないでしょうか。
検索かけると逸話がゴロゴロ転がってるんで、数学わからない人でも凄さが伝わると思います!
個人的にはゲーム理論、量子力学、エルゴード理論、作用素環論とかですかねー
んで、コンピュータ技術については何やったかというとプログラム内蔵方式のコンピュータを作って、ようやく僕らが思うところのコンピュータを形にしたんですね。
ありがとうノイマン、おかげでめっちゃ便利だ!
ここから先が第二次世界大戦以後になります!
思ったより寄り道しました!駆け足ですけど!
とはいえ既に200年くらいの紆余曲折があったわけです。
そして、このような歴史を経て、ついに1956年、
『人工知能』という言葉が生まれたダートマス会議が開かれることになるのです....
........続く!
AIブーム!
こんにちは、LATTICEです!
ようやくAIっぽいことについて触れたいと思います!
そう、今日のテーマは『AIブーム!』
今回も技術の詳細には立ち入りません!ごめんなさい!
さて、最近流行っているAIですが、一体どうしてこんなに流行っているんでしょう?
もちろん21世紀より前から人工知能については色々言われていたわけですね。
あるいはSiriさんかもしれませんね!
HAL9000はSFですが、Siriは現実!
Apple社は人工知能を身近に感じさせたという点で大きな貢献をしてくれたと思います!!!
2000年以前はなんというか、21世紀に対する期待感からか
アニメや小説の中で架空のものとして取り上げられることが多かったのですが、
2000年のちょい手前、1990年台後半に
「人間 vs 人工知能」
の形で人工知能ディープ・ブルーによってチェスの試合が行われたのが
一つの転轍機でした!
とは言ってもやはり計算量や理論的な面でも大きな障害があったようで、
産業応用でバンバン使われるまでにはいかなかったんですね。
その障害を越えていこうと多くの研究者が頑張ってくれたというわけです!
それぞ『巨人の肩に乗って』って感じですね!!!!
最近のブレイクスルーはディープラーニングの成功であることは間違い無いのですが、それ以前からも人工知能の研究が重ねられたわけです!!
そんな中で、ここ数年の流行りの原因はなんなのかというと...
「膨大なデータの海から、データの本質を勝手に見つけてくれる」
ということです!!
いわゆる『特徴量』ってやつですね!
こいつを理解するのが、機械学習のカギになるってワケです!
じゃあそれ以前は、どんな壁があり、どう越えていったのか、、、
現代技術の「基礎」になる部分をじっくり見ていきたいじゃないですか!!
というわけで、どんな発展を重ねてきたのか、ゆっくり追っていきましょう!
つづく!!!
人間ってなんだろう?
こんにちは、LATTICEです!!
今日のテーマは「人間ってなんだろう?」、ですっ!
開口一番に哲学感あるヤバめなテーマですが別に人生に悲観しているワケではないです、そこらへん大丈夫です。
ド素人から始める機械学習と量子情報をコンセプトにこのブログを始めたワケですが、さて、何から手をつけようかなと思いまして、、、
今回は機械学習で行くかぁ、と思いつつも、いきなりニューラルネットワークやボルツマンマシンとか言ってもタブ閉じられるだけだしなぁと迷いつつ、いや僕自身もこれから勉強するくらいだし最近注目されまくりのディープラーニングは初心者にはハードル高いからとりあえずとっつきやすそうなテーマを...と考えた結果がコレ。
「人間ってなんだろう?」
一体人間ってなんだろう?!(錯乱)
古来から考えられてきたし、万人ウケするテーマ間違いない!
幸せってなんだっけレベルで最高難易度の問題ですね。
The 人類の未解決問題御三家。
まぁまともに考えると発狂しちゃうんで皆テキトーにやり過ごしているワケですが。
最近巷で有名な『AI(人工知能)』ってワードですが、世間を騒がせているのは工学的人工知能ってやつにあたるもので、こいつがあると勝手に処理してくれて便利でっせ〜、って感じのやつなんですね。こう、お金の匂いがプンプンする感じ。
んで、一方で人工知能の研究には別の側面もあるみたいで、それが認知科学的人工知能、「人間ってどうやって知覚しているんだ?」ってことですね。脳科学とか生命科学、心理学とかが中心的なんですかね。それに付随して「人間ってなんやねん」ってことも考える場面があるみたで、お金の匂いなさげな感じですね。
多分ですが、このブログなんかを見てくれる人は工学的人工知能の方に興味があるんじゃなかろうかと思います!だから焦らす!
需要のない認知科学的人工知能のさらに需要のない部分を敢えて掘り下げて行くスタイル!
しばしお付き合いください。
と言っても学術的なことはいよいよ哲学感出てくるんで、コンテンツの方に逃げることにします。とりあえず古典的名作からあたってみましょう。
ほい
フィリップ・K・ディックの名作小説ですね。読んだことがない人は是非ともも読んでください。冒頭部は個人的にアレでしたが、途中から面白ぇわ深ぇわで五本の指に入るくらい好きな作品(個人の感想です)。人間かどうかの線引きは「親切さ」である、という後書きも気に入ってます。映画の方のブレードランナーは見たことないけどどーなんですかね。
お次に割と最近めの映像作品。ソイヤッ!
こっちは始めらへんは好きだが後半はエンタメ感強くてムムム(個人の感想です)。
そこら辺の作品と一線を画しているのは間違い無いんで、是非見てみてください!
というわけで、単に自分が好きな作品を押し付けてみました。どっちも人間と人工知能の線引きについて描かれています!
技術分野に触れていない人からすると、やがて人工知能(ここでは人型ロボット)と共存する世界を思い浮かべて、ワクワクしたり、恐怖を抱いたりしているかもしれませんね!
ロクでもないニュースサイトとかだと、最近のAIブームに乗っかってそこらへんを変にあおってきますが、実態としては、技術は技術。
まだまだできることに限界はあるし、すぐさま超えられるわけでもなく、この先まだいくつもの壁があるので、かなり遠い話になりそうです!
と は い え
少なくとも、技術とどう折り合って行くかということを放棄していいわけじゃないですよ。
いや数年前にAlpha Goの件があったじゃないですか。
世界的名手セドルをGoogle社のAlpha Goが完膚なきまでに叩きのめしたあの一件。
僕は碁のことについてなんて漫画『ヒカルの碁』で聞きかじったくらいの知識しかないのでAlpha Goの凄さは全くわからなかったですが、一つの世界のトップクラスの人がそうなっちゃうと思わずにはいられないよね、
「人間ってなんだろう?」
なんやかんや書いてますが、僕らは倫理的な面(あるいは社会的な影響面)とともに
技術と向き合ってはいかにゃならんなと思うわけです(情報学系学生の個人的な感想です)。
もちろんですが、ネガティブなことばかりじゃありません!
少子高齢化が叫ばれる日本においてはオートメーションの面から人工知能の産業運用が期待されるし、つまりは使いようってことですね、単純!
長くなりましたが今日はここまでにしときます!
機械学習とかの技術の話を聞きたい人ごめんね!
と言っても実は!何やら今流行りのディープラーニングって元は「人間ってなんだろう?」サイドに近い感じなんです!若干盛ってるけど!
冒頭にちょろっと触れた「ニューラルネットワーク」ってやつが最近の人工知能の中で基本的な役割をしているのだけれど、その「ニューラルネットワーク」というのは「人間の脳の仕組みってどんなんやろか?」ってとこらから来てるんだそうで!
そこらへんに触れるのはまた後日、
どうもありがとうございました!
ド素人から始める機械学習と量子情報
初めまして! LATTICEと申します!
誰やねんお前!しばくぞ!ってのは一旦置いといて...
みなさん、
「『AI』とか『量子コンピュータ』とか何か最近聞くな〜、なんかよくわかんないけどすごそうだな〜」
って思うことありませんか?! あるよね!
僕もそんな人間の一人でして、専門こそ違えど情報系の学生の端くれとしては気になっていました。ほら、何か周りでいろんな話聞くし...
コンピュータサイエンスの最先端を知りたい...けれど何から手をつければいいか分からないし、そんなにガチる気もない...
そう、そんなアナタ!
なんとこのブログはそんなあなたにこそふさわしいブログです!
AI、つまり機械学習や量子コンピュータのための量子情報学などをド素人の僕と一緒に学ぼうってコンセプトなんです!
でもお高いんでしょう?(敷居が)
と思っているアナタ!
多分このブログは世界で一番ハードルの低い解説サイトになると思いますよ(というかそうします)!
このノリの軽さからして見るからに頭悪そうですが、堅苦しく書いても意味ないので(そういうのはガチの人に任せましょう)、大雑把に雰囲気は知りたいって方向けに、なんとなく伝わればいいかなって思ってます! 曖昧!
ガチの人は見ないでね!というか指摘ください!!!
というわけで『ド素人から始める機械学習と量子情報』始めます!
ちなみに僕の前知識としては、微積と線形代数は分かるが学習理論とか量子とか情報とか知らぬという感じです。と言っても院生なんで数学とかはめちゃんこできます。
いや数学できる前提あるんかーい
って方、ちょっと待ってください! タブは閉じないで! 最後まで読んで!
確かに微積とか線形代数の前知識なく、機械学習とか量子情報ができるほど世の中甘くないけど、それは数式をいじるならという意味でのお話です。
このブログでは非ユーザー的な人を想定して、
微積と線形代数を知らない高校生や文系の方でも何がどうすごいのかくらいは分かるようにしようと思ってます!お安い!
もちろん大学一年生レベルの数学はマスターしてるぜって方も用語の説明とかに多少目をつぶって貰えば十分読む価値ありますよ!まぁ微笑ましく見守りながら読んでください!
ちなみに気づいている人もいると思いますが、機械学習と量子情報の両方について触れるとなると内容が混沌としていくので、記事ごとに線引きはするつもりです。
何というかテーマのミーハーっぷりが半端じゃないんでいつまで息が持つかも分からん感じですが緩くやっていきます。
それでは、どうぞよろしくお願いします!!!